【SP忠男 営業企画部 木川聖】
マフラーの役割にはどんな事があると思いますか?
大きく分けて、主に以下の4つが挙げられるのではないでしょうか。
『消音』
燃料の燃焼によって発生する大きな音のエネルギーをマフラーの中を通す事によって低減させてから大気中に出しています。
構造の一例
サイレンサーに入って来た音のエネルギーを仕切られた部屋の中を通し、内部で反転させながら低減させています。
※図はHORNET250の純正サイレンサー(HONDA ホームページより抜粋)
『熱を下げる』
音と同様に、燃料の燃焼によって発生する熱を
マフラーの中を通す事によって低減させてから大気中に出しています。
エンジンの燃焼によって発生する熱は1000℃ を超えると言われています。
その熱を低減させてサイレンサー出口から排出させるのもマフラーの重要な役目です。
『排気ガスを浄化』
排気ガスの通り道に触媒装置を内蔵し、大気中に放出される排気ガスの浄化を行なっています。
排気ガスには色々な物質が含まれています。
・・・ CO2(二酸化炭素)、H2O(水)、CO(一酸化炭素)、Nox(窒素酸化物)、HC(炭化水素=ガソリン)などなど ・・・
これらの物質を触媒装置に通し、化学反応を起こさせて大気中に放出される有害物質の低減をはかっています。
『性能(出力)を調整』
排気ガスの抜き方によってエンジンの燃え方が変わって来ます。
エキゾーストパイプの太さ、長さ、サイレンサー内部の太さ、サイレンサーの全長などマフラーの構造によって
エンジンの性能も大きく変わってきます。
注射器型の水鉄砲を想像してみて下さい。
出口が細い水鉄砲と出口が太い水鉄砲とでは吐き出される水の量、勢いが明らかに違うと思います。
マフラーにおいても同様の事が言えます。
サーキットなどを高回転でガンガン回して走るのに向いている太さ,長さ、
ストリートで気持良く走るのに向いている太さ、長さ、マフラーの構造によって走りも変わってきます。
以上、マフラーの役割について挙げられる4つの項目についてご説明しました。
次回は
マフラー交換とは?
マフラーを交換する目的、理由とは・・・
・・・といった切り口で述べてみたいと思います。